キングコング(KING KONG)2005/全米年間興行収入5位
『キング・コング』 (2005)
アメリカ映画。1933年の第1作に感銘を受け映画監督を志したというピーター・ジャクソン監督作品。主演のナオミ・ワッツは、37歳にしてそのヒロインを見事に演じた。これもやはり第1作のリメイクで、当時と同じ1930年代が舞台。コングがスカルアイランドで肉食恐竜と激闘を繰り広げた後、見世物として連れて来られたニューヨークで大暴れするというストーリーも共通している(ただ何故か、オリジナル版に登場したプテラノドンはコウモリを思わせるクリーチャーに変更されている)。
コングや恐竜たち、当時の町並みや背景に至るまで、映像全般に渡り緻密な迫力あるCGが用いられている。そして2005年度アカデミー賞において、視覚効果賞、音響賞、音響効果賞の計3部門を受賞した。
制作費は2億700万ドル(約250億円)。全世界の興行成績は5億4700万ドルだったので、大ヒットと言える成績(2005年度年間5位)だが、ジャクソン監督の前作「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」の11億1800万ドルに比べると、興行的にはやや期待外れな結果に終わった。特に日本では予想外の不入り(興行目標80億円、最低でも50億円と予想されたが実際には30億円にも届かなかった)で、一般誌で取り上げられる程だった。76年版がアメリカでは不振だったのに比べると真逆の現象が起きた事になる。国内での不振の原因に、本来は大人向けの作品だが、怪獣映画的なイメージを観客が抱えてしまった事、子供の観客にもあまり浸透しなかった事、キング・コング自体知らないので、懐かしさなどといった思い入れが無い観客層が増えていた事などが挙げられる(通常寄せられる著名人・芸能人のコメントも殆ど無かった)。しかし、評論家や劇場に足を運んだ観客からの評価は高い。韓国ではヒットした。
ピーター・ジャクソンは初代レディのフェイ・レイをラストシーンに出演させる予定であり、実際にフェイの快諾も得ていたが、フェイは惜しくもクランクイン前に死去した。「飛行機じゃない、美女が野獣を殺した」という台詞は、元々は見物人役のフェイが口にする予定だった。
